こちらでは母乳育児を少しでも早く軌道にのせてもらえるようにできる方法をご説明します。その中でも今回は乳頭保護器についてご説明します。
乳頭保護器とは
乳頭保護器とは、その名の通り本来は乳首が傷ついたりする時に保護するアイテムです。しかし、こちらの保護器傷をカバーしてくれるだけでなく、母乳育児を少しでも早く軌道にのせる事が可能なので是非使って欲しいアイテムの一つです。傷がついてないのに保護器?と初めて聞く方は疑問に思われたかと思います。生まれたての赤ちゃんは特に早産でなくても、おっぱいを吸う力がとても弱い場合があります。ママのおっぱいに吸い付くだけで疲れたり安心して寝てしまう場合があります。
また、新生児期に乳首の形や大きさがこんなにも違うと気づく人はあまりいません。実際には、100人の人が居たら顔や性格など100通りですよね?それと同じで乳首の大きさや形も100通りです。乳首のちょっとした長さや大きさ、陥没(くぼみ)など普段生活しているとほとんど気にならない事が赤ちゃんにとっては大きな差なのです。ほとんどの赤ちゃんの場合2ヶ月〜3ヶ月もすれば生まれてきた時の体重からプラス1,2キロ増えているのでその頃には吸う力が増してきます。その頃には保護器を外して授乳をする事が可能です。なので気にせず始めの2,3ヶ月は使いましょう。
乳頭保護器を使うメリット・デメリット
まずメリットは、先ほどからお話しているわずかな乳首の差を軽減してくれる事と吸う力が弱い赤ちゃんが浅く加え続ける事で吸われることに慣れていないママの乳首は限界を迎え切れたりそこまで行かなくとも痛みが出る事があります。それを少しでも軽減してくれます。
次にデメリットとしては、よく心配されるのが母乳の出が悪くなるという事ですがこちらの別記事の3つを実践しつつ、保護器つきで赤ちゃんに5分吸ってもらったら乳首が程良い感じに伸びてくれるので外しても5分吸ってもらいましょう。そうすれば外すトレーニングにもつながりますし、ママの脳にも母乳必要なので生産してくださいねと伝える事が可能になります。

乳頭保護器の選び方
保護器にはソフトタイプとハードタイプがあり個人差はあるかと思いますが、私はソフトタイプが最終的には授乳を軌道にのせ保護器を外すまでの期間が短いと感じます。なぜなら、ソフトタイプのほうが乳首に密着しより直母に近く産院でもよく使われていたり、おすすめされているからです。保護器には乳首の直径サイズに応じて、S,M,Lとありますので自分の乳首を見比べサイズ感は選びましょう。サイズ選びは、フィット感などに関わってくることですのでしっかり乳首の大きさを測って購入するようにしましょう。おすすめのメーカーですが、やはり私は下記のメデラの乳頭保護器をおすすめします。なぜこちらのメーカーがおすすめかというと産院もNICUでもよく使われている赤ちゃん用品の大手メーカーで直母により近い形の乳首の形状になっているからです。参考までに下記にのせておきます。
乳頭保護器の付け方とお手入れ
乳頭保護器のやめ方・タイミング
保護器をつけたらずっとこのままなのではないか、と心配になられるかと思いますが、赤ちゃんは大人よりも格段に成長スピードがあります。保護器でうまく吸える回数が増えてきたなと思っていたら、気付いたら保護器なしでもうまく吸えているかもとかやっぱり吸えてないなとか色々あると思います。大人でもいきなりなんでも上手には出来ませんね。赤ちゃんも同じです。ママがだんだんオムツ交換が上手に早くなったりするのと同じで、赤ちゃんも成長します。
だから気長に、ストレスを溜めずに頑張っているんだなと見守る事が大事です。赤ちゃんが飲みやすい工夫を試行錯誤しているうちに、直母で飲めるようになります。(授乳量アップのためにも、一日のうち何回かは直母でうまく行かなくても練習しましょう)保護器ありから徐々に外す時間を増やして、3ヶ月位で赤ちゃんが6キロを超える頃にはママの直母で飲めるようになっているはずです。努力は裏切りません。とにかく辛い今を色々なアイテムで乗り切りましょう。もし、乳首の傷が辛い場合はメデラのハイドロジェルパッドを授乳と授乳の間に貼ると少しでも傷を早く直す事が出来ますのでよければこちらも合わせて検討してみて下さい。
まとめ
母乳育児を少しでも早く軌道にのせたいけれど乳首の形は左右対照出なかったり、乳首が短かったり、固かったり、陥没していたりする場合や赤ちゃんの浅い飲み方が原因で乳首が傷ついてしまっている場合には乳頭保護器を使用しましょう。母乳育児を楽しい時間にするには努力だけでなくて様々なアイテムも重要です。他人にはわからない痛みや苦しみを育児は伴う場合があります。少しの費用で笑顔になれる時間が増えるのであれば使用すればいいと思います。その経験が次の出産・育児にも生きてきますから、もし万が一必要ないと思う物があれば次回は購入しなければ良いだけです。私は次回出産の時にも用意しておきたいアイテムの一つでした。
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